7.12.2011

Difference

この頃一日の大半を費やして思案している。
今に始まったことではないがここ数カ月色々な現場でPLAYする機会が増えた、そこで当たり前に出てくる全ての要素においての"違い"。

勿論どんな良い環境、悪い環境に関係なくそこでのベストを尽くす。

それは置いといて、PCでのPLAYが多数派のパーティーにおいて自分はほぼアナログでPLAYするのだが、ここで予想もしないハプニングが発生する事もあるのだ。

アナログで起こりうる事、というか当たり前に気を使う事がPCでは必要ない事が多々有り、デジタルの利点と言えば聞こえが良いが、益々DJとしての感性や感覚、もっと言うと人間としての感受性が低下するのではと危惧する。

DJとしてはブースの自分でやるべきセッティング、針圧調整は勿論ターンテーブルの水平調整等諸々あるがコレが必要なかったりすることを最近知った事により、ふと、した瞬間に前述の内容が頭に浮かんだ。

先日も騒音性難聴について書いた際にも述べたがMP3、WAV音源を大音量で聴く事で聴覚が鈍る危険性があるとの事。

この事も含め現代における全ての要素、日常生活においてもデジタル、総じて科学の発達により便利担っている事、手間が省けている事があるが、これは便利、手間が省けるでは無くその事自体が出来なくなり、人間にしかない感性や可能な事が低下していくのではないだろうか?、、、、と不安になった。

ある物事において、やれば出来るけど楽だし早いから機械、デジタルに頼るというのは良いが、その事がいずれ出来なくなってしまい機械に頼らなくてはならない、、なんて事にならない様に自分はしたい。

目に見えない、たとえ数値化が出来るとしてもそれだけでない事が沢山あると思うし音楽の世界においてはそれがほぼ全てだと信じている。

利便性においてデジタルは確かに見逃せない部分もあるとも思うが、それによってアナログ音源との違いを聞き分ける力や現場の音が異常、またはハウリング等が起っている場合などに対しての気付く力、音楽が持っている力に気付けない、そういう言葉や数字で表せない無い【ナニカ】を失わない様にしたいものだ。

そして勿論DJとしても何かが起きたとき、それに対処、順応出来る力、知識も追求していきたい。

大袈裟な言い方になるかも知れないが人間としての機能、感性は失い無くないというか、際限なく死ぬ時迄高め続けていきたいと思う。

人間は自分以外の痛みや喜び、愛を感じる『心』がありますよね?そして目に見えない何かを感じる事、感じてもらう事もできる。

文字や言葉じゃない何かで通じ合う事。決してデジタルでは不可能な事。

*Fela Kuti - It's No Possible


* James Blake - Limit To Your Love


*Donald Byrd-Think Twice